舌下免疫療法を受ける前にお読み下さい
・保存的治療(抗アレルギー剤などの内服、鼻噴霧用ステロイド薬など)
・手術的治療(鼻粘膜焼灼術、下鼻甲介粘膜下切開術)
・アレルゲン免疫療法(皮下免疫療法、舌下免疫療法)
アレルギーの原因であるアレルゲンを少量から投与し、からだをアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげる治療法です。
以前は皮下免疫療法のみで、通院して皮下注射を受ける必要がありましたが、2014年10月8日より 舌下免疫療法が行われるようになります。
舌下免疫療法の対象になる方
・スギをアレルゲンにもっている方。
そのため、まず医院にて血液検査を行い、スギ花粉に対する抗体をもっているか確認する必要があります。
・年齢制限はなくなりました
・軽症から重症まで
開始前の注意点
・長期間の治療を受ける意思があること(最低2年間程度)
・舌下アレルゲンエキスの服用(舌下に2分間保持)を毎日継続できること
・少なくとも1ヶ月に1度受診可能であること
・すべての方に効果が期待できるわけではないこと
・効果があって終了した場合でも、その後効果が減弱する可能性があること
・副作用の対処法が理解できること
スギ舌下免疫法適応外の方
・降圧薬として使用されるβ阻害薬使用中の方
・症状が不安定な気管支喘息の方
・全身ステロイドの連用や抗がん剤を使用している方
・治療開始時に妊娠している方
・急性感染症に罹患している時
・自己免疫疾患の合併や既往、または濃厚な家族歴を有する方
・転居の予定などで、継続的な通院が困難である方
ジダトレンは、スギ花粉を原料としたエキスで、少量から服用することによって体を慣らし、スギ花粉によるアレルギー症状(スギ花粉症症状)を和らげます。
少量から増量するため、3種類のおくすりがあります。
舌下免疫療法についてお読み下さい
開始前の注意点
・長期間の治療を受ける意思があること(最低2年間程度)
・舌下アレルゲンエキスの服用(舌下に2分間保持)を毎日継続できること
・少なくとも1ヶ月に1度受診可能であること
・すべての方に効果が期待できるわけではないこと
・効果があって終了した場合でも、その後効果が減弱する可能性があること
・副作用の対処法が理解できること
舌下免疫療法では
自宅で毎日服用し、月に一度通院していただきます。
(ただし、エキス剤市販開始後 1年は、2週間ごとの通院になります。)
<重大な副作用>・・・多くの場合、投与後30分以内に
蕁麻疹などの皮膚症状
腹痛、嘔吐などの消化器症状
息苦しさなどの呼吸器症状
頻脈、不整脈、血圧低下などの循環器症状
顔面蒼白、意識の混濁
<重大な副作用>
口の中の副作用(口内炎、舌の下の腫れ、口の中の腫れなど)
のどのかゆみ
耳のかゆみ
頭痛
スギ花粉症の場合
花粉飛散前に3ヵ月間の治療が必要なため、少なくとも11月以前に開始することが望ましい
増量期(1~2週目)
・1日1回、決められた容量を舌の下に滴下し、2分間保持した後、飲み込む。
その後5分間は、うがい・飲食をしない。
(1日のうちで投与しやすい時間帯を決めておき、なるべくその時間帯に投与していく)
維持期(3週目以降)
・1日1回 1mlを舌の下に滴下し、2分間保持した後、飲み込む。
その後5分間は、うがい・飲食をしない。
・2年間はこの投与を毎日継続する。
ジダトレンによる治療では、次のような効果が期待されます
・くしゃみ、鼻水、鼻づまりの改善
・涙目、目のかゆみの改善
・アレルギー治療薬の減量
・QOL(生活の質)の改善
シダトレン服用方法に関して
増量期(1~7日目)
・青のジダトレン200JAU/mlボトルを使用します
プッシュ数は日ごとに異なりますので注意してください
増量期(8~14日目)
・白のジダトレン2,000JAU/mlボトルを使用します
プッシュ数は日ごとに異なりますので注意してください
※服用後2時間程度は、激しい運動、アルコール摂取、入浴などをしないで下さい
※薬液が手についた場合、直ちに水で洗い流して下さい
維持期(15日目以降)
・1日1回 ジダトレン2,000JAU/mlパック 1包(1ml)を服用して下さい
服用上の注意(投与前)
以下の症状がある時は、投与せずに医師に確認する。
・他の医療機関で薬が処方されたとき
・喘息発作時、気管支喘息の症状が激しいとき
・口腔内の掻痒などの症状がひどいとき
・口内炎など口の中に傷や炎症があるとき
・抜歯など口の中の手術や治療を行ったとき
・風邪をひいているときや体調が悪いとき
・服用を長期に中断した後、服用を再開するとき
服用上の注意(投与後)
・舌下後少なくとも2時間は、激しい運動や入浴は避ける。
・投与直後の食事、特に飲酒は避ける。
・誤って多く服用した場合は直ちに吐き出し、うがいをする。
翌日改めて前日の用量を服用する。
異常が認められた場合は直ちに医療機関に連絡し医師の診察を受ける。
・誤って舌下に保持せずに飲み込んでしまった場合は翌日改めて前日の用量を服用する。
【特に注意すること(服用後30分間)】
・蕁麻疹、掻痒感、皮膚の発赤などが全身に現れる。
・持続する胃痛、持続する嘔吐、下痢
・声がかれる、のどの掻痒感、胸のしめつけ感、咳、呼吸困難、呼吸の音がゼーゼーする。唇、顔面が青白くなる。
・頻脈、不整脈、血圧低下。
・意識の混濁。
以上のような症状が現れた場合は直ちに医療機関を受診、または救急車を要請する。
【その他】
・服用し忘れた時は、その日のうちに気がついた場合、その日の用量を服用する。
翌日からは、今まで決めていた時間帯で服用を再開する。
翌日気がついた場合、前日の用量を今まで決めていた時間帯に服用する。
※次のような時は副作用が現れやすい。
服用後少なくとも30分間
服用開始初期―およそ1か月
スギ花粉が飛散している時期
寝不足の時
詳しくは服用方法の冊子を準備しています